ダスティンホルダーの中央ゴム紐が切れた⁉️と思ったお客様へ。
いつもSAYAMA worksのWEBニュースをご覧頂き、誠にありがとうございます。
今回はダスティンホルダーのゴム紐が切れたというお問合せを頂いているのもあり、その原因と対処法についてお伝えさせて頂ければと思っております。
なぜゴム紐が切れるのか?
実際は「ゴム紐が切れた」のではなく「ゴム紐が解けて外れた」が正解です。この構造はTJAR2018のレース用バックパックを作成していた時からの構造になっております。
理由は1番最後にお知らせ致します。
まずは中央ゴム紐が外れた際の対処法を、述べさせて頂きます。
ダスティンホルダーの中央ゴム紐は、本体上部の袋状の中を通って両サイドに仕込まれている三角カンに結ばれております。三角カンとは説明書にも記載されているように、サングラスや丸めた地図をドッキングできるゴムコードを取り付けられるパーツのことを指します。工場のほうではパートスタッフがここを結ぶ担当なのですが、工場のプランナーに確認したところ何千個も同じ作業を繰り返すうちに握力がなくなって締め方が甘い時があるかもしれないとのことでした。何にせよ、こちらの不手際でゴム紐か外れることはあってはならないことではあるのですが、大変申し訳ないのですがご購入頂いたお客様ご自身でも締め方が緩くないか一度確認される事をお勧めしております。
ちなみにですが、ゴム紐を外すと上記画像のように右側のゴム紐が露出した状態になります。
もう一度ゴム紐を結ぶ場合は、本体上部の袋状の中にゴム紐を再度通して押し込んでください。なかなか入って行かないという場合は、100均や裁縫屋さんに売っている紐通しを使うと通しやすく便利です。
本体上部の袋状の中にゴム紐を通すと、本体サイドからゴム紐が出てきます。
最後に本体両サイドに付いている三角カンに、ゴム紐を結べば取付完成です。
紐の結び方は固結びでも良いのですが、下記サイトのワナ結びをお勧めしております。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/e-camper.jp/4511/amp%3Fusqp%3Dmq331AQRKAGYAbmnsY-a0fjQrAGwASA%253D
以上、中央ゴム紐が外れた際の対処法でした。
なぜ、このような構造にしているのかというと
①ゴム紐を直接本体に縫い付けた場合、縫い付けが甘くすっぽ抜けた・千切れた際に修理するのが大変だからです。その場合、本体自体の一部もしくは全てを一度解体してからでないと、ゴム紐を縫い付けられません。これは修理をする職人への配慮でもあります。
②商品のサンプル作成の時間を短縮するためです。商品化を目指す上で、デザイナーたちはサンプル作成を何度も繰り返します。ダスティンホルダーの場合は、ペットボトルのキャップにゴム紐を引っかけるちょうど良い長さを決定する上で、ゴム紐が外れるという構造は大いに役に立ちました。直接ゴム紐を縫い付けてサンプル作成をしていたら、本体自体を何度も作らなければならないため、生地や時間をムダにしていたことでしょう。ちなみに現在のダスティンホルダーのゴム紐の長さは約30㎝に落ち着きました。
③お客様ご自身でゴム紐の長さを調整出来るという利点。場合によっては既存のゴム紐の長さでは、お客様のドリンクボトルにゴム紐が引っ掛けられない場合がございます。その場合は、登山用品店などに切り売りでゴム紐を買うことができますので、必要な長さに切ったゴム紐をご購入頂きダスティンホルダーに取り付けることが出来ます。
④UL(ウルトラライト)という文化をご理解頂くために。ULは元々はアメリカのハイキング文化から生まれたものです。軽量化することでより身体への負担を減らせ、更に歩行距離を伸ばすことができるというメリットが根底にあります。ただし軽量な道具を選ぶ以上、耐久力の低下というデメリットは付き物です。だからこそ、ULを選ぶハイカー達は自分自身でカスタマイズしたり修理できるスキルを身に付けることをしてきたわけです。
SAYAMA worksの商品もULの文化の一部を担っている商品でもあるため、マスプロダクトの商品に比べてお客様ご自身でカスタマイズできるようになっております。
是非とも、SAYAMA worksの商品を通じてUL文化を楽しんで頂けましたら幸いです。
※上記の対処法は、ダスティンホルダー2G・ダスティンホルダー2G改・Tote 2G・Fast・ NICEDAYのポケット類にも適用されます。