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TJAR2022 4番 佐合要選手によるSAYAMA works Fast 剣 ファーストインプレッション

今年の夏に激走が繰り広げられたTJAR2022。
8月7日に富山県のミラージュランドをスタートし、8月14日に静岡県の大浜海岸にてトラブルもなく無事に閉幕致しました。
30名しか出られないという狭き門の中で出場権を獲得し、SAYAMA works Fastカスタムを背負ったゼッケン4番 佐合要選手 が見事15位で完走されました。まずは完走おめでとうございます!
その佐合選手からTJARにて使用されたバックパックに関する報告書を頂きましたので、この場をお借りしてご報告させて頂ければと思っております。

●SAYAMA worksからの質問
ロールトップ部分の使い勝手はどうだったか教えて下さい。レース用は背胴と前胴の引き締めを、軽量化を理由にベルトからゴム紐に変更致しました。

●佐合さんのコメント
・ザックの上部にパンとかを入れていれば移動中でも吹流し開口部に手を伸ばして ザックの中のパンとかを取り出し食べられて良かった。
→それだけ開口部の締口は見なくても操作しやすい
・ロールトップのように毎回のバックル操作が必要ないのは楽
・胴前部のキューベン生地よりも柔らかいため、濡れた重いツェルトをキューベン生地よりも 上部に入れた際は外側に落ちるようにザック上部で荷物が遊んでしまった。 →ロールトップだったら生じないかもしれないが、ザック下部に入れたりパッキングの仕方次第のためデメリットという程でもない
・ロールトップの荷物をしっかり固定できるのも魅力ではあるが、 背負いながら中の荷物を出せたり開け締が楽な点より,吹流しで良かったと思いました。
・ザック上部(吹流し)の固定は背面上部と胴前上部(ヘルメット部分)のショックコード 1 本で 閉じていたが、 胴前側のショックコードの取出しをザックの端の D カンの部分から取り "Y "
のように閉じた方が 内部の荷物の固定としては安定したかもしれない。

●SAYAMA worksからの質問
前胴のフロントポケットの使い勝手はどうだったか教えて下さい。レース用は一般向けではないが、軽量で伸縮性の高いメッシュ生地に変更致しました。

●佐合さんのコメント
・入口の非伸縮部分の口径(余裕?)がもう少しあると荷物の出し入れがしやすい。 落ちづらさとの兼ね合いを思うと、悩みどころですが。
→メッシュ部分の容量や伸縮性はすごい良かったです。
・片側のポケットには IBUKI を入れており、毎日のように行われるバッテリー交換に 対応しやすく快適でした。
特にメッシュ生地は、重たいバッテリー付きの IBUKI も走ってる際に変に揺れないのが良かったです。→最初は IBUKI をザック内にと思いましたが、TJ の最中はザック内にアクセスする動作すら 煩わしいので、ザックの外に配置できたのは楽でした。
・メッシュ部はザックを置いた時か倒れ寝る時か数カ所穴が開いてしまったため、 他のメーカーのようなもう少し強度のある生地がいいかなと思います。 ※穴自体は縫えば使えますし、レース中にも大きなトラブルではなかったです。

●SAYAMA worksからの質問
ヘルメットの固定方法はどうだったでしょうか。

●佐合さんのコメント
ザックの標準仕様そのままで余計な部品を加えずにヘルメットを固定できるのは驚きでした。
そして、ザックの内容量が増減してもヘルメットの固定方法やつけ心地が変わらないので、
何も気にせずに使用できて非常に楽でした。
1点こちらで変更したことは、推奨としてはヘルメット(シロッコ)に付いているショックコードの輪っかにフックを引っ掛けて固定するのですが、
輪っかが小さいので紐で大きな輪っかの紐をヘルメットにつけて固定しました。

●SAYAMA worksからの質問
ボトム部分のコード類等も含めての使用感はどうだったでしょうか。

●佐合さんのコメント
・ショックコードのループ部分でポールを固定した後にザックとショックコードの間にポールを 入れ込むと、走っていても揺れも落ちもせず快適でした。 →ザックを降ろさなくても後ろ手でしっかりと固定できて良かったです。

●SAYAMA worksからの質問
ショルダーハーネスを身体に密着させた時の使用感について教えてください。レース用はショルダー内部の素材を変えております。
またチェストハーネスの使用感はどうだったでしょうか。

●佐合さんのコメント
食料をたくさん詰め込みザックの重量が8kgくらいになったのですが、その重い荷物を背負い続けても痛みやスレもでず快適に使用できました。
特にスタートから馬場島までの28kmのロードは走り通しましたが,走り続けるという通常よりもザックが揺れやすい状況でもしっかりと身体をホールドしてくれました。
上下調節できるハーネスシステムのお陰で重たいザックを背負っても肩の疲労を軽減できました。
ハーネスの上下と締付けを調整することでショルダーベルトの位置を肩の内側~外側で調整でき、疲労を感じたら調節するを繰返すことで負荷の分散が行なえ肩の負担の軽減に大いに役立ちました。またチェストハーネスには強めのゴム紐が縫い込まれており、そのおかげて胸の締付けを感じることがありませんでした。
1週間使い続けてもゴムのヘタリがないので、最後まで快適に使用できました。

●SAYAMA worksからの質問
ウエストモールアタッチメントを身体に密着させた時の使用感について教えて下さい。こちらのレース用はダブルラッセルメッシュのみで作成しております。

●佐合さんのコメント
走ったり,岩を登ったり,崖を降りたり,かがんだりと、何をしてもハーネスが揺れたり,お腹に食い込んだりしないので身体の一分になったような感覚でした。
ザックを受取った当初は新品の製品の硬さがあったり,身体が慣れていないせいかアタッチメントモールが腕にあたったりしましたが、1時間も使えば身体と製品が馴染み全く気にならなくなりました。

●SAYAMA worksからの質問
ショルダーハーネス・ウエストモールアタッチメントにモールシステム対応のボトルホルダーを装着しての感想をお願い致します。

●佐合さんのコメント
容量的には十分であったが、小物入れとして使用する分には入口の非伸縮部分の口径が もう少し広いとヘッデンやレイン等の出し入れがし易いかなと感じました。→ボトルを入れる分には揺れも走ってる際の飛出しなく、絶妙なサイズ感だと思います!!

ボトルホルダー(モールシステム対応)
https://sayamaworks.com/items/62947d4139da5f18a4144111

●SAYAMA worksからの質問
ウエストモールアタッチメントにドッキングしていた、スクエアポーチの使用感について教えてください。

●佐合さんからのコメント
縦長に物が入れれるので使いやすかったです。 片側は携帯や行動予定表,財布等、片側は飲物の粉末や炎熱サプリ系,塩等を入れておりました。 →好みにもよりますが、内部に一枚仕切りがあるとタブレット等の分類や
トイレや水場のためのコイン入れとして使えて楽かなと思いました

スクエアポーチ(モールシステム対応)
https://sayamaworks.com/items/629478d31c6fdf356a5be294

●SAYAMA worksからの質問
レース用バックパックは背胴内側の四隅にゴムバンドを設置してウレタンパッドをはめ込む仕様にしていましたが、使用感としてはどうだったでしょうか。

●佐合さんのコメント
着け外しがし易い上に、パッキング時や行動時に内部のウレタンパッドがずれることもなかったので、非常に良かったです。

●SAYAMA worksからの質問
総合的にみたバックパックの感想を教えて下さい。
またもしバックパックに名前を付けるとしたら?

●佐合さんのコメント

台風による荒天を迎えた415kmの長旅をしてなお次回のTJARもこのザックを使おうと思える快適さや信頼性があります。
最高のザックでした。

たくさんの荷物を受入れてくれるこのザックは様々な想いを迎え受ける山のよう。
壮大なTJARの旅への想いや日々の努力を最初に迎える"試練と憧れ"という言葉。その言葉を有する雄大な山にちなみ「剣(つるぎ)」が良いと思います。

こちらのレース用バックパックは生地の変更や仕様を一部変更はしているものの、SAYAMA works Fastと基本ベースは変わりません。
https://sayamaworks.com/items/60eab21c0850a0589814c17e

佐合選手からの報告は以上になります。
事細かく書いて頂き、本当にありがとうございました。
佐合選手からの貴重なフィードバックを活かしつつ、今後の改良に役立てて行きたいと思っております。
SAYAMA works Fast 剣
格好良いネーミングですね!

再来年もどんな激走がTJARで繰り広げられるのか、TJARの公式スポンサーとして…また一ファンとして楽しみに待ちたいと思います。